瀬戸内国際芸術祭2013の男木島レポートです。
このページでは男木島への船の時間、作品鑑賞の順番、食事、島であったことをまとめています。作品の感想よりも回った順番をメインに書いていますので、芸術祭で男木島へ行くときの参考にしてください。
瀬戸内国際芸術祭で男木島へ(概要)
行った日 | 2013年4月 土曜日 |
メンバー | 夫と2人 |
船の時間 | 高松港8:00発-男木島8:40着 男木島15:00発-高松港15:40着 |
島での滞在時間 | 約6時間20分 |
島での移動方法 | 徒歩 |
作品鑑賞 | 全作品を鑑賞(イベントを除く) |
慌ただしく家を出たため、ガイドブックを持っていくのを忘れるという失態をやらかしました。
男木交流館でもらった地図(一般観光用)をたよりに作品鑑賞をしたのですが、鑑賞の順番があっちいったりこっちいったりしています。
男木島 午前中の作品鑑賞
すっきりしないお天気が残念ですが、男木島へやってきました!
2010年の芸術祭以降、男木交流館として島の顔になっている【男木島の魂】が出迎えてくれます。
この日は交流館の近くに市がたっていたので、男木島名物のサザエ飯(300円)を1つ購入しました。
公式ガイドブックを持ってくるのを忘れたため、3年前の記憶を頼りに作品鑑賞を開始します。
今回は男木島灯台へと続く道にも作品展示があることを覚えていたので、まずはそちらを目指すことにしました。
集落近くでさっそく【光の家】とご対面。
この作品は島内3ヵ所に設置されていました。
ここでスタンプを押すことができるので引き返してもよかったのですが、せっかくなので男木島灯台まで行くことにしました。徒歩で30分弱位でしょうか。灯台の手前にも【光の家】があります。
「日本の灯台50選」にも選ばれている、総御影石造りの男木島灯台。
男木島灯台資料館は無料で見学することができます。
灯台を後にして元来た道を戻っていると、道の脇で腐葉土を集めているご夫婦に出会いました。「せっかくなのでお茶でも」とご招待を受け、まだ建てている最中だという小屋で一休み。
この時はまだオープン前だった、じょうこカフェです。
自家製の紫蘇茶と甘辛く煮た落花生、柚子を煮て作ったものに舌鼓をうちながら、男木島へ移住する話を聞きました。
ご夫婦に別れを告げて、作品鑑賞再開。
3年前に来たときの記憶をたどりながら【SEA VINE】を展示している古民家に到着しました。
【SEA VINE】のそばにある、【オルガン】と【記憶のボトル】。
そして、【漆の家】。
ここの休憩コーナーに公式ガイドブックが置いてあり、持っていた地図に作品の設置場所をメモしておきました。
【漆の家】は手すりも漆塗りになっています。
忘れずにチェックしましょう。
DREAM CAFEを目指して歩いていると、【男木島 路地壁画プロジェクト wallalley】がありました。この作品は路地のあちこちにあります。
男木島での昼食(ランチ)
DREAM CAFEに着いたのは11:30ころ。
この日は男木島で11時から南果歩X小野寺修二の【人魚姫】の上演があったからでしょうか、DREAM CAFEは空いていたので少し早いランチを食べることにしました。
めおんバーガーと、タコが入った瀬戸内のクラムチャウダーを注文。
サザエ飯も一緒にいただきました。
男木島 午後の作品鑑賞
DREAM CAFEの奥にある作品、【タイム・チューブ-とき まき つつ の家】。
新聞や雑誌を筒状に巻いたものが置いてあり、万華鏡を通して見るとまた違った世界が見えます。
DREAM CAFEのはす向かいにある【うつしみず】。
島で使われていた道具を集めて吊り下げて、海に見立てたインスタレーション。
最初は島の人たちが道具を何に使うのかといぶかしがり、集めるのが大変だったのだそう。
3年前と比べるとあちこちに手が加えられ、すっかりオシャレになっていた【オンバ・ファクトリー】。
カフェコーナーや雑貨を売るスペースも出来ていました。
たくさんの傘の骨を飾ってある【時の廊下】。
2階ではモーターを使って傘がくるくると回っていました。
港近くに作られた休憩所、【あたりまえと当たり前と】。
自然のモチーフや島の風景で飾られています。
港には【男気プロジェクト】の漁船が停泊しています。
各会期の初日と芸術祭最終日には「一斉旗日」で大漁旗が掲げられるそう。
路地を歩いて旧男木小・中学校へ。
昭和40年会(昭和40年に生まれたことのみを共通点として1994年に結成されたグループ)の作品を展示しています。
職員室でパスポートにはんこを押してもらい説明を受けてから、各教室へ。
廊下や階段の壁面にもさりげなく作品があるので油断なりません。
千葉県流山市(日本)、デュッセルドルフ(ドイツ)、キエフ(ウクライナ)等の子供達が描いた鷹の絵を壁や天井に貼り付けた校長室。
暗幕に覆われて真っ暗になっている教室に入ると足元にスイッチがあり、そのスイッチを足で押すとあちこちでライトが点灯して音楽が流れ出す、楽しい部屋。
教室にさくさん吊り下げられたスクリーン。白黒で印刷されたそれらは昔に描かれた原発を称えるポスターです。
「きれいな空気をありがとう」と描かれたポスターは、今となっては風刺のよう。
あわせ鏡のように見える部屋だけど、自分の姿が映り込みません。あれ?
これは鏡ではなく、鏡に映りこんだように見える部屋をつくってあるのだそう。
この部屋にいたこえび隊の方が、熱く熱く昭和40年会のことを語ってくれたのが楽しかったです。
「東京で展覧会を開いたら何万人も集まるような、ガードマンが警備しながら運ぶような作品が、ここに普通に飾ってあるんですよ!!」
そんなにすごい方たちだったのですね。無知でごめんなさい・・・。
踊り場に設けられた校長室のイス。のんびりと過ごしてほしいという思い。
教室中に張り巡らされた色とりどりのゴム。そこに置かれた卓球台。
卓球は実際にプレイができます。でも、ゴムに足をひっかけて転ぶんじゃないかとひやひやどきどきしました。
男木島周辺で集めた「音」を流すサウンドインスタレーション。
有馬純寿さんの作品はもう一つ【男木学校チャンネル】というのがあり、時間ごとにユニークな校内放送が流れます。
小さくて気が付かず、あやうく見逃すところだった【考えない人】。ミニチュア版です。
この近くで映像作品【GEKIDAN★SHIKI映像】も流れていました。
学校から出ると雨が降っていました。運悪く次に目指すのは屋外作品。
方舟が海を渡ろうとする様子を視覚化した作品、【歩く方舟】です。
最後に残った作品【AIR DIVER(エアダイバー)】を目指して地図を頼りに行ってみたのですが、これがものすごく急な上り坂。地図では高低差がわかりませんでした…。息を切らしながらどうにかたどり着きました。
【AIR DIVER(エアダイバー)】は瀬戸の島々を再現しています。
部屋の高い位置に設置してあるので、海の中から島を見上げているような感じ。
タンカーやフェリーもあるし、直島、豊島、小豆島と、それぞれの島もあります。
ガイドブックを忘れたけれど、なんとか全作品を鑑賞することができました。
瀬戸内国際芸術祭2022公式ガイドブック
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