瀬戸内国際芸術祭2013の小豆島レポートです。
このページでは小豆島への船の時間、作品鑑賞の順番、食事、島であったことをまとめています。作品の感想よりも回った順番をメインに書いていますので、芸術祭で小豆島へ行くときの参考にしてください。
瀬戸内国際芸術祭で小豆島へ(概要)
行った日 | 2013年10月 土曜日 |
メンバー | 夫、友人と3名 |
船の時間 | 高松港8:32発-小豆島(池田港)9:32着[フェリー] 小豆島(土庄港)16:30発-高松港17:35着[フェリー] |
島での滞在時間 | 約7時間 |
島での移動方法 | 路線バス |
作品鑑賞 | 訪問エリアの全作品を鑑賞(イベントを除く) |
今回は三都半島へ。
公式ガイドブックを見ると三都半島は作品展示の場所も多く、限られたバスの便でうまく回ることができるかな?と不安を抱えながら出発しました。
だけど現地でうまく回るコツを教えてもらい、全作品を鑑賞!
どのように見て回ったのか、三都半島の攻略方法を紹介しますね。
なお、三都半島ではいろいろなことがあったため非常に長いレポートになっています。三都半島の回り方がわかればいい方は、こちらの記事を参照してください。
小豆島 午前中の作品鑑賞
池田港に到着したのは9:32。
バスのフリー乗車券を買い求めた私に話しかけてくる芸術祭案内係の男性がいました。
「三都半島に行くんな? だったら40分にバスが来るからそれに乗って、ふるさと村に行って。ふるさと村では15分後にバスが来るからそれに乗って吉野まで行って、今度は引き返してきてくるんや。ジグザグに見たほうが効率がええで。順番に回ると5時間はかかるけど、ジグザグやともっと早う回れるけん」
???
最初は言われたことの意味が分かりませんでした。
どういうことだろうと思いながらバスの時刻表とにらめっこ。
なんとなく男性が言わんとしたことが理解できました。
三都半島の作品は順番に見て回るよりもジグザグに見て回るほうが効率がいいのです。
■池田港9:41発→小豆島ふるさと村9:45着【芸術祭特別便】
小豆島ふるさと村での滞在時間は約15分。急いで鑑賞します。
三都半島の近くにある花寿波島(はなすわじま)の海の中から見た景色を描いた作品。
■小豆島ふるさと村9:59発→吉野浜10:05着【三都線】
吉野浜での滞在時間は約25分。
作品は3ヵ所で展示しています。
【満潮←→干潮】は薄暗い室内に入った最初は船の周りに水が張ってあることに気づかず。暗闇に目が慣れてきてから水面に舟が映っていることから水があることに気がつきました。
076【満潮←→干潮】寺木南(東京芸術大学プロジェクト)
069【瀬戸ノ島景】柚木恵介
■吉野浜10:30発→二面(ふたおもて)10:33着【三都線】
二面(ふたおもて)での滞在時間は約35分。
作品は2ヵ所。
067【火のないところに煙は立たず】越後正志
二面からは
■二面(ふたおもて)11:08発→神ノ浦(こうのうら)11:20着【芸術祭特別便】
を予定していたのですが、吉野浜のバス停にカサを忘れてきたことに気がついて歩いて吉野浜まで戻りました。
吉野浜で予定していた時間のバス(吉野浜11:11発)に無事乗車。
この便のバスは大型のワゴン車です。
運転手の男性はとても親切な方で、
「バスが巡回しているから、行って戻ってとしたほうが効率ええよ」
と池田港にいた案内係の人と同じアドバイスをくれました。
そして運転をしながら、
「これは地元の人が作ったわらアート。オリーブ牛やそうで」
道々にあるものを紹介してくれます。
極めつけに、
「市神子から神ノ浦まで車で連れて行ってくれるように地元の方に言いましょうか」
と提案してくれたのです。
「土日は(地元の人たちも仕事が)休みだから、そういう案内もしているんですよ」
バスの便が不便な関係で、市神子(いちみこ)の作品は飛ばされやすいとのこと。
私たちは市神子の作品を飛ばすつもりはなかったけれど、まず神ノ浦(こうのうら)まで行き、そのあと徒歩で市神子へ戻ろう考えていました。
なので市神子から神ノ浦まで送ってもらえるのであればすごくありがたい!
運転手さんのご厚意に甘えることにして、市神子でバスを降りました。
運転手さんは芸術祭用に建てられた「島の家」と名がついた小屋にいる人に
「神ノ浦まで連れて行ってやってー」
と声をかけてくれました。
まずは市神子の作品を鑑賞。地元の方が作品の説明をしてくれました。
【います】は紙にシャーペンで波を書き表したものなのだそう。作品を制作するにあたって、200本程使ったとか。ひとつ置かれた鏡は神ノ浦にある皇子神社を表しているとのこと。
こういうのは説明がなかったら気が付かないことです。
【事物】は事象(目に見えない)と物質(目に見えるもの)結び付ける、ということを表した作品。
076【事物】高原悠子(東京藝術大学プロジェクト)
作品の鑑賞が終わるのを見計らったかのように、2台の車がやってきました。
そのうちの1台は「LET’S MEET 三都半島」と書かれたステッカーを貼った電気自動車。もう1台は個人の方の車のよう。
本来送迎サービスをしているのはこの電気自動車らしい。
私たち3人と、1人で鑑賞していた男性の計4名がここから神ノ浦(こうのうら)まで送迎サービスの恩恵にあずかりました。
■市神子(いちみこ)→神ノ浦(こうのうら)【送迎サービス】
小豆島での昼食(ランチ)
神ノ浦の「島の家」で車を降りると、「島の家」にいた人たちから「休んでいきませんか」と声がかかりました。
時間は12時少し前。
食事をしてもかまわないとのことだったので、席をお借りして持参した昼食を食べることにしました。
“お接待”でいただいたミニおでんを頬張ると、これがしっかりと味が染み込んでいてたまらないおいしさ。シソゼリーもさわやかで、口の中がさっぱりとします。
三都半島の芸術作品を展示してある7つの会場でこのような「島の家」が設置され、それぞれに違ったお接待を用意しているとのこと。(ただし土日のみ)
島の人たちの温かさに心がほっこりです。
小豆島 午後の作品鑑賞
【神様のおなら】は本当なら海上にぷくっと泡が出てくるのを見ることができる予定だったけれど、設営中の事故により展示は中止。近くの小屋の中で映像を流していました。
【エイリアンVS.ティーチャー ~二十四の瞳を救え!!~】は約7分の映像作品。
市神子から神ノ浦まで送迎してくれた男性が出演しててびっくり!
きっとほかの生徒役の人達も地元の方々なのでしょう。
076【エイリアンVS.ティーチャー~二十四の瞳を救え!!~】林千歩(東京藝術大学プロジェクト)
074【stories -House-】赤坂有芽
075【夕焼けハウス:言語が宿る家】ジェームズ・ジャック
神ノ浦の鑑賞を終え、次は蒲野に行くのと室生に行くのとどちらがいいのかと悩みました。
悩みに悩んで室生に行くことにしたけれど、後になって蒲野でも良かったなと思いました。
■神ノ浦(こうのうら)13:01発→室生13:15着【芸術祭特別便】
室生での滞在時間は10分。駆け足で鑑賞します。
■室生13:25発→蒲野13:33着【三都線】
蒲野での滞在時間は約30分。
072【Wander Island】升谷絵里香
【Wander Island】の展示場所にも「島の家」があり、私たちは時間がなくて立寄れなかったのだけれど、”お接待”は蒸しパンでした。
神ノ浦から先にここに来ていれば、次のバスまで1時間あったので蒸しパンを食べることができたと思うとちょっと残念。
余談ですが、蒲野のバス停はとてもかわいい。
三都半島では2009年から芸術家を招くプログラムをやっており、今回の芸術祭で展示してあった作品もこの春に滞在していた方たちのものだそう。
このバス停待合所は以前に滞在していた方の作品らしい。
■蒲野14:02発→小豆島ふるさと村14:11着【三都線】
時間に余裕があったので、小豆島ふるさと村で一休憩。
気になっていたスモモソフトをいただきます。少し酸味のあるおいしいソフトクリームでした。
■小豆島ふるさと村15:06発→浜条15:08着【芸術祭特別便】
これにて三都半島の鑑賞終了!
当初の計画では17:10池田港発のフェリーに乗れるかなという感じだったのに、ジグザグ戦法で予定よりもずっと早く見終わることができました。
出会った人達がみんな親切で、三都半島は思い出深いものになりました。
池田港はフェリーの便が少ないので、バスの1日乗車券もあることだし土庄港から帰ることにしました。
■池田港15:39→土庄港16:12【芸術際線】
土庄港16:30発のフェリーに乗ることができました。
瀬戸内国際芸術祭2022公式ガイドブック
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